「webデザイナー 給料 安い」と検索してしまったあなた。
SNSや口コミで「作業量にあった給料じゃなくて、辛い」「安いから給料上げてほしい」といった声を目にして、不安になっていませんか?
webデザイナーの給料って本当に安いのでしょうか?また、給料を上げる秘策はあるのでしょうか?
この記事で分かること
- webデザイナーの給料が安いと言われる理由と実際のデータ
- 年収を上げるためにできる具体的な方法
- 高単価案件や求人の見つけ方、注意点
- 未経験や主婦でもチャレンジできるかどうか
働き方やスキル次第で収入に大きな差が出るという側面があるのが、webデザイナー。
「給料が安い」と言われがちなリアルとその対策を、一緒にひも解いていきましょう。
webデザイナーの給料は本当に安い?働き方・年代・性別の年収比較
近年人気のwebデザイナーですが、「給料が安い」と言われる理由には、雇用形態や経験年数の違いがあります。
- 正社員webデザイナーの平均年収は約360万円
- 働き方・年代・性別で年収に差がある
- フリーランスは実力次第で大きく伸びることもある
データをもとに、現実の給料水準を確認してみましょう。
【働き方別】会社員・派遣・パート・フリーランスwebデザイナーの給料
働き方によって収入の幅が大きく異なるのがwebデザイナーの特徴です。
働き方 | 給料の目安 | 特徴 |
---|---|---|
正社員 | 年収約360万円 | 昇給・賞与あり、安定志向向き |
派遣社員 | 時給約1700~2400円前後 | 時給制・福利厚生は派遣元依存 |
パート・アルバイト | 時給約1300~2000円前後 | 時間調整はしやすいが単価は低め |
フリーランス | 年収200万円〜1000万円以上 | スキルと営業力次第で大きく差が出る |
参考1:ビジネス部デザイン課「相場はいくら?Webデザイナーの時給と年収【雇用形態別】」
参考2:マイナビクリエイター「Webデザイナーの平均年収は?収入をアップさせるポイントを解説」
webデザイナーに限らない正社員全体の年収中央値は約380万円なので、平均よりちょっと低いくらいかなという印象ですね。
参考:doda「正社員の年収中央値は?男女別・年齢別・都道府県別にも解説 平均年収ランキング【最新版】」
フリーランスwebデザイナーの場合は、実力次第で収入が大きく変わるため、「安い」と言われる一方で「高収入も可能」と評価されるケースもあるんですね。
【年代別】20代・30代・40代webデザイナーの給料
年齢によっても収入の傾向に差があります。
年代 | 平均年収の目安 | 傾向 |
---|---|---|
20代 | 約365万円 | 実務経験が浅く、年収も控えめ |
30代 | 約433万円 | 経験が積み上がり昇給も見込める |
40代 | 約462万円 | ディレクションや管理職経験も増加 |
参考:マイナビクリエイター「Webデザイナーの平均年収は?収入をアップさせるポイントを解説」
年齢が上がるほど、マネジメント経験やディレクション業務の有無が年収に影響を与えているようです。
【性別】男性・女性webデザイナーの給料
性別による年収差も見てみましょう。
性別 | 平均年収の目安 | 傾向 |
---|---|---|
男性 | 約378万円 | フルタイムで働く割合が高く収入も高め |
女性 | 約348万円 | パート・副業が多く平均年収は低め |
参考:ビジネス部デザイン課「相場はいくら?Webデザイナーの時給と年収【雇用形態別】」
女性は、出産や育児でキャリアが中断されるケースもあり、年収が低めに出るといった要因がありますね。
webデザイナーの給料がちょっと安い原因は?
では、なぜwebデザイナーの給料は平均より少し安いのでしょう?
- フリーランス&未経験者が多く、競争が激しい
- デザイン以外の業務に対応しないと単価が上がりにくい
- スキルの見える化が難しく、実力が報酬に反映されづらい
主な3つの理由を解説します。
webデザイナーの給料が安い理由1|未経験者の参入で、単価が下がりやすい
webデザインは、独学でも学びやすく、スクールや通信講座などの学習手段も豊富です。
そのため、未経験者の参入が非常に多く、仕事の供給に対して応募者が多くなり、単価競争が発生しやすい状態にあります。
特にクラウドソーシングでは、「価格の安さ」で勝負する初心者も多く、その影響で業界全体の単価が下がりやすくなっているんです。
webデザイナーの給料が安い理由2|幅広く対応できないと評価されにくい
webデザイナーの給料が安い理由2つめは、「コーディングやマーケティングまで対応しないと評価されにくい」ということ。
近年は「ただ見た目がキレイなサイト」だけでは差別化が難しくなっている現状があります。
クライアント側も、デザイン+α(コーディング・UI/UX設計・SEO設計など)を求めるケースが増加。

そのため、デザインのみに特化していると、単価アップにつながりにくいのです。
また、Webディレクターやマーケターと連携しながら成果を出せるデザイナーの方が評価されやすく、報酬にも反映されやすい傾向があります。
webデザイナーの給料が安い理由3|成果が見えにくい
営業職などと違い、Webデザイナーは「直接的な数値成果」が見えにくい職種です。
どれだけ工夫したデザインでも「売上が何円アップしたか」などを計測しにくく、会社によっては業績への貢献が正しく評価されないこともあります。
また、社内ではクリエイティブ職が軽視されがちなケースもあり、昇給の評価制度が整っていない企業も存在します。
これらの構造的な要因も、給料が安く見られやすい一因なのです。
年収アップも可能!収入を上げる具体的な方法3選
「webデザイナーは給料が安い」と言われがちですが、スキルの磨き方や働き方次第では、実は着実に年収アップも可能なんです。
- スキルの幅を広げて「+α」の価値を提供する
- 単価の高い案件・職場に切り替える
- 自分の実績を可視化し、リピートや指名につなげる
この章では、実際に収入を上げるための具体的な方法を3つ紹介します。
webデザイナーの給料を上げる方法1|スキルの掛け合わせで価値を高める
まず1つめは、自分のスキルを増やす・磨くこと。
デザインスキルに加え、以下のようなスキルを掛け合わせることで、クライアントへの提案力が向上し、単価交渉もしやすくなります。
- HTML/CSS、JavaScriptなどのコーディングスキル
- SEOやUI/UXなどのマーケティング視点
- LP(ランディングページ)やバナーの制作スキル
- CMS(WordPressなど)の構築知識
デザイン+コーディングができるだけでも「ワンストップ対応可能」として重宝され、時給換算で2倍以上の案件も増えてきます。
webデザイナーの給料を上げる方法2|単価の高い案件・企業に移る
「安い案件に慣れてしまっている」という人は、案件選びそのものを見直すことが収入アップへの第一歩。
特に以下のような案件は、単価が高く、報酬アップにつながりやすい傾向ですね。
- 企業のコーポレートサイト、LPなど商用性の高い案件
- エンタメ・美容・医療など特化ジャンルに強い案件
- 中~大規模の制作会社や事業会社のインハウスデザイナー求人
また、「転職サイト」や「ハイクラス向けエージェント」に登録することで、年収500万〜700万円クラスの非公開求人に出会えるチャンスもあるんですよ。
webデザイナーの給料を上げる方法3|実績をアピールする
給料を増やす=仕事を増やすには、あなたの実績をアピールする能力が鍵になります。
そのためには、ポートフォリオサイトやSNSで以下のような工夫をすると◎
- 完成物だけでなく、制作過程や考えたことも共有する
- クライアントからの声(レビュー)を掲載する
- 自分の得意ジャンルや、得意なターゲットを明示する
自分の強みが可視化されることで、「この人に頼みたい」と指名される機会が増え、価格競争に巻き込まれずに済む働き方が可能になるでしょう。
webデザイナー求人の探し方|高収入が狙える企業・案件の特徴とは?
さてここまでは、webデザイナーの給料を上げる為、自分でできる努力を考えてきました。
次に、求人・案件選びのポイントも見ていきましょう。
- 依頼主の業界によって、収入の差が生まれる
- 求人サイトやエージェントを適切に活用する
- 高単価を狙うなら“業界”や“仕事内容”にも注目する
高収入が狙いやすい案件や企業の特徴、求人の見極め方をご紹介します。
給料の良いwebデザイナー求人・案件の選び方1|業界や事業内容
同じwebデザインの仕事でも、案件の単価は業界によって大きく差が出ます。
たとえば…
業界 | 単価の傾向 |
---|---|
美容・エステ系 | 高め(感性重視+集客力重視) |
医療・士業・法律・不動産系 | 高め(専門性・信頼性が重要) |
個人ブログ・副業案件 | 低め(価格競争に巻き込まれやすい) |
企業の公式サイトや、売上直結のLPなどを手がける案件ほど、高単価・継続案件になりやすいため、求人選びの段階で業界を意識してみましょう。
給料の良いwebデザイナー求人・案件の選び方2|エージェントの活用
webデザイナーの収入アップを狙いたいなら、求人サイトと併せて、エージェントやスカウト型サービスの活用効果的です。
おすすめのサービス例は以下の通り。
- 【レバテッククリエイター】…フリーランス向け高単価案件が豊富
- 【クラウドワークス テック
】…リモート案件・業務委託案件が充実
- 【ミッドワークス】…非公開案件80%以上・ITフリーランスエンジニアの専門エージェント
手厚いサポート体制があったり、条件に合った非公開求人を紹介してくれたり。
それぞれに優れた特色があるので、登録しておくだけでも給料アップに繋がる情報収集ができますよ。
給料の良いwebデザイナー求人・案件の選び方3|雑務の量を把握
給料の良い案件の選び方3つ目は、雑務の量を把握することです。
求人に「webデザイナー」とあっても、実際は雑務の量が多いと感じる仕事もあるため、注意して見定めましょう。
例えば
- 営業資料の作成やバナー量産がメイン
- デザイン以外の事務作業や運用管理が多い
- 指示通りの修正作業ばかり
…などというケース。
こうした案件では、やりがいが少なく・単価も低めという、全く嬉しくない傾向にあります。
高収入が狙える案件は、以下のような特徴があるので是非チェックして。
- 上流工程(企画・設計)から関われる
- ブランディングやコンセプト設計に関与できる
- 成果が数字に直結しやすい(KPIなどが明確)
「自由度が高い=高単価」とは限りませんが、主体的に動ける仕事はおのずと報酬も上がりやすいでしょう。
webデザイナーの給料を上げたい時の注意点
ここでちょっと注意点を。
webデザイナーの給料を上げるには工夫や努力が必要ですが、やみくもに動くと逆効果になることもあります。
- 安易な単価交渉
- スキルの方向性がズレる
- やみくもな転職
これら3つのNGポイントは、「給料アップを目指す時に気をつけたい」部分になりますので、解説していきますね。
1. 安易な単価交渉は信頼を損なう可能性
webデザイナーの単価を上げるには交渉が不可欠ですが、タイミングや根拠を誤るとクライアントの信頼を失ってしまうことになりかねません。
例えば、まだ実績が少ない時点では、「実力が伴っていないのに強気すぎる」と敬遠されることも。
単価交渉の前には、「納期を守っている」「成果を出している」など、根拠となる実績を提示することが重要ですよ。
2. スキルの方向性がズレると給料UPに繋がらない
頑張ってスキルを磨いても、需要の低い分野に偏っていると、なかなか収入には結びつきません。
たとえば、昔ながらのFlashアニメーションや独学の美術デッサンなどは、現在のWeb制作ではあまり重視されない事が多いですね。
収入アップを狙うなら
- UI/UX設計
- ノーコードツール
- マーケティング知識
など、実務と直結する分野にスキルを集中させることを心がけて。
3. やみくもな転職・案件変更は逆効果
webデザイナーの「給料が安い」と感じた時、すぐに職場やクライアントを変えたくなる気持ちはとても分かります。
ですが、実績や信頼を積む前に頻繁に転職・案件乗り換えを繰り返すと、スキルも経験も浅く見られてしまいがちです。
まずは
- 今の職場・案件で自分に何ができるか
- 何を改善すれば評価されるか
を考えてから行動すると、結果的に収入アップにつながることが多いでしょう。

それでもすぐに転職活動をしていきたいなら、先ほどご紹介したようなエージェントなどを活用すると安心ですね。
webデザイナーの給料に関するよくある質問Q&A
それでは最後に、webデザイナーの給料が安いという事に関する、その他の質問に回答していきますね。
- webデザイナーに必要な資格
- 未経験や主婦でもwebデザイナーになれるか
- webデザインを副業にした時の給料目安は
- 関連職種で1番給料が高いのは
年収や働き方に関する不安や疑問にお答えします。
webデザイナーに必要な資格はありますか?
結論から言うと、webデザイナーに資格は必須ではありません。
ただし、スキルの証明や転職時の評価材料として、次のような資格が役立つケースもあります。
- ウェブデザイン技能検定(国家資格)
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定試験
資格よりも重視されるのは、ポートフォリオや実績です。
資格取得をゴールにせず、実務経験や作品づくりに力を入れることが大事ですよ。
未経験や主婦でもwebデザイナーになれますか?
はい、未経験や主婦でもwebデザイナーは目指せます。
実際に子育て中の主婦からフリーランスとして活躍している方も多数います。
独学やスクール、オンライン講座など学びの方法も多く、時間の制約があっても始めやすい職種と言えるでしょう。
ただし、いきなり高収入を得るのは難しいため、実績を積みながら徐々にステップアップする姿勢で。
Webデザインを副業にしたら月いくらくらい稼げますか?
副業としてwebデザインを始めて稼げるようになってから、最初は月1万円〜3万円程度が一般的です。
慣れてくると、バナー制作やLP制作など単価の高い仕事で月5万円〜10万円以上も可能に。
案件獲得や納期管理など自己管理能力も必要ですが、「空き時間でスキルを活かす働き方」として人気があります。
webデザインの関連職種で給料が1番高いのは何?
webデザイナーのスキルを活かせる職種の中で、比較的年収が高めなのは以下のような仕事です。
- UI/UXデザイナー…使いやすさを設計する専門職で、ニーズが高まっています。
- Webディレクター…プロジェクト全体を統括する立場で、管理スキルが重視されます。
- フロントエンドエンジニア…HTML/CSS/JavaScriptなどを使って実装まで行う職種です。
これらの職種にステップアップすることで、年収600万円〜800万円を目指すこともできるでしょう。
安いと言われるwebデザイナーの給料を、上げていく方法まとめ
「webデザイナーの給料って安いの?」と不安を感じていた方も少し希望が見えたでしょうか。
今回ご紹介したように、webデザイナーは働き方やスキル次第で収入アップは十分に可能なんですね。
今回のまとめ
- webデザイナーの給料は、働き方・年代・性別で差がある
- 給料が安い原因はスキル差・案件単価・過当競争などが影響
- スキルアップ・提案力・高単価ジャンルへの挑戦で収入アップが可能
- 求人選びや営業戦略によって、年収を大きく伸ばすこともできる
- 未経験や主婦でも、準備次第でキャリア構築は十分に可能
どのような働き方を選ぶにせよ、自分のペースでスキルを磨き、着実にステップアップしていけば道は開けます。
「webデザイナーの安い給料」からの脱却を、今日から一歩ずつ始めてみましょう。
この記事で紹介した内容を参考に、理想の働き方を考えるヒントになれば幸いです。