Webデザイナー

Webデザイナーにコーディングはどこまで必要か。受注できる案件例や、初心者の勉強法も!

webデザイナーにコーディングはどこまで必要?

「Webデザイナーになりたいけれど、コーディングってどこまで必要?」
デザインに興味はあるものの、コードを書くのが苦手で不安を感じる方も多いはず。

結論から言えば、Webデザイナーとして働くなら、コーディングスキルは求められることが多いですが、すべての場面で必要なわけではありません。「コーディングなしで働けるケース」もあります。

この記事では、Webデザイナーに必要なコーディングスキルの範囲を解説。「どこまで学べばいいのか」や「できないとどうなるのか」といった疑問を解消していきます!

この記事で分かること

  • Webデザイナーにコーディングスキルはどこまで必要なのか?
  • コーディングができないと仕事は難しいのか?
  • どんな案件ならコーディング不要で働ける?
  • コーディングを学ぶなら、どの言語を優先すべき?
  • 初心者でも独学で身につけられる方法とは?

それでは、さっそく見ていきましょう!

Webデザイナーのコーディングスキル、どこまで必要?

まずは、コーディングの「どこまで学べばいいのか」を明確にしていきます。

POINT
  • フリーランス vs 会社員の違い
  • HTML/CSSだけでOK?それともJSやPHPも?

フリーランス vs 会社員の違い

Webデザイナーとして働く場合、フリーランスと会社員では求められるコーディングスキルの範囲が異なります

どちらの働き方を目指すかによって、必要なスキルの優先度も変わってきますので以下を確認して。

会社員Webデザイナーの場合

☞ コーディングスキルの必要度:低〜中

会社員Webデザイナーに必要なスキルは、企業の規模などによっても変わってくるでしょう。

企業の規模 コーディングの必要性 求められるスキル
大手企業(分業制) ほぼ不要 デザイン業務に特化。コーディングはエンジニアが担当する。
中小企業・ベンチャー 必要なことが多い HTML/CSSの基本は必須。場合によってはJavaScriptやWordPressも。
制作会社 高い コーディングまで担当することが多い。

特に中小企業や制作会社では「デザイン+簡単なコーディング」が求められるケースが多いです。

逆に、大手企業なら「デザイン専業」になれる可能性もありますね。

フリーランスWebデザイナーの場合

☞ コーディングスキルの必要度:高

フリーランスのWebデザイナーは、自分で案件を獲得し、デザインからコーディングまで一貫して対応することが求められるケースが多いです。

CHECK
  • HTML/CSSはほぼ必須
  • WordPressを扱えると案件の幅が広がる
  • JavaScript(JS)やPHPができると単価の高い仕事を狙える

「デザインだけ」では受けられる案件が限られますので、コーディングスキルの取得を視野に入れましょう。

HTML/CSSだけでOK?それともJSやPHPも?

先ほども触れた話になりますが、「HTML/CSSは必須」+「JavaScriptやPHPは案件による」 という形になります。

最低限、身につけるべきスキル

「Webデザイナー コーディング どこまで」を考えると、まずはHTMLとCSSの基礎は習得必須です。

スキル 必要度 理由
HTML ★★★★★ Webページの基本構造を作るために必須。
CSS ★★★★★ デザインをWeb上で反映するために必要。
JavaScript (JS) ★★★☆☆ アニメーションや動的なUIを作る際に必要になることが多い。
PHP ★★☆☆☆ WordPressのカスタマイズや動的なサイトを作る場合に必要。
WordPress ★★★★☆ フリーランスや副業で仕事をするなら覚えておくと有利。

HTML/CSSを使いこなせば、静的なWebサイトのコーディングはできるので、まずはこの2つをしっかり学ぶのが重要なのです。

Webデザイナーにコーディングスキルは必要?

そもそもWebデザイナーにコーディングスキルは絶対必要なのでしょうか?それは、「働き方」や「関わるプロジェクト」によって異なります

そして、レベルもケースバイケース。働き方と職種による違いを表にまとめました。

コーディングが求められる度合いの違い

働き方・職種 コーディングの必要性 求められるスキルのレベル
デザイン特化のWebデザイナー(大手・分業制) 低い コーディングなしでもOKなケースあり
中小企業・ベンチャーのWebデザイナー 高い HTML・CSS・簡単なJavaScriptは必須なことが多い
フリーランスWebデザイナー 非常に高い HTML・CSS・JavaScript・WordPressの知識があると有利

すべてのWebデザイナーが高度なコーディングを求められるわけではありませんが、基本的な知識はとりあえず持っていた方が、仕事の幅が広がるでしょう。

なぜWebデザイナーにコーディングスキルが求められるのか?

なぜ、webデザイナーにコーディングスキルが必要かというと、デザインを実際のWebサイトとして動かすには、HTML・CSS・JavaScriptなどのコードが必要だからです。

Webデザインとコーディングは切り離せない関係にあるのですね。

また、以下の理由からも、最低限のコーディング知識があると有利だと言えるでしょう。

CHECK
  • フリーランスや副業で仕事を受けやすい
  • 単価が高くなる傾向にある
  • ちょっとした変更に対応でき、時間の節約にも

コーディングができないとダメ?

これらのように、「コーディングができなくてもWebデザイナーにはなれるが、仕事の選択肢が狭くなる」のが実情です。

デザインだけで働ける会社や案件もありますが、コーディングの基礎があると就職・転職・案件獲得が圧倒的に有利になってきます。

コーディングができなくてもWebデザイナーになれるケース

「コーディングが苦手だからWebデザインの仕事は無理かも…」と不安に思う人もいるでしょう。

しかし、コーディングなしでも働けるケースはあります。

コーディング不要な職場・案件の例

ポジション コーディングが不要な理由
大手企業のWebデザイナー デザインとコーディングが完全に分業されているため、デザイン業務のみを担当できる
バナーやLP(ランディングページ)
制作専門のデザイナー
画像デザインのみを担当し、コーディングは別の担当者が行うことができる
ノーコードツール(WixやSTUDIOなど)
を活用したWeb制作
HTMLやCSSを直接書かずに、ノーコードツールでサイトを構築できる
SNSや広告運用向けのデザイン Webサイト制作ではなく、InstagramやYouTubeのサムネイルデザインなどを担当する

最近ではノーコードツールの普及により、コーディングスキルがなくてもWeb制作を手がけられる機会も増えています。

ただし、「コーディング不要」の案件は、単価が安い傾向にあります。

次はデザインだけで仕事を続けるのが難しいケースをご紹介していきますね。

デザインだけでは仕事が難しいケース

コーディングができないと厳しい場面は、主に以下のようなケースが想定されます。

デザインだけでは難しいケース
  • 制作会社でのWebデザイナー職
  • フリーランスとして独立したい場合
  • UI/UXデザインを担当する場合
  • LPやコーポレートサイトのデザインを請け負う場合

制作会社でのWebデザイナー職は、コーディングまで担当することが前提になっている場合が多いです。

また、UI/UXデザインを担当する場合も。コーディングの知識がないと、エンジニアとの連携が難しくなるので、デザインだけでは仕事が成立しにくいでしょう。

この章のまとめ

CHECK
  • 大規模会社などで分業されていると、「デザイン専業」になれる場合がある。
  • フリーランスの場合、HTML/CSSに加えてJavaScriptやWordPressも学ぶと案件の幅が広がる。
  • ノーコードツールを使えばコーディングなしで制作も可能。案件は限られる。
  • 制作会社・フリーランスともに、コーディングスキルがある方が圧倒的に有利。

「Webデザイナー コーディング どこまで必要?」と考える方は、現在の働き方・目指したい働き方を考慮して、スキル習得の範囲を定めましょう

コーディングができない場合、どう勉強する?

では次に、コーディングスキルの習得を目指したい方は、どのように勉強すればよいのでしょうか?

CHECK
  • 独学の方法
  • 練習におすすめのサイト

に焦点を当ててご紹介していきます!

独学の方法(模写コーディング、学習サイト)

「Webデザイナー コーディング どこまで」を考えたとき、最低限のスキルを独学で身につけることは十分可能です。

まずはHTML/CSSの基本を押さえてから、実践を通じて理解を深めるのが効率的でしょう。

1. 模写コーディングで実践力を鍛える

模写コーディングとは、既存のWebサイトをそっくりそのまま自分でコーディングする練習方法です。

MERIT
  • 実際のWebデザインをどのようにHTML/CSSで再現するかが学べる
  • 設計の流れやCSSの使い方を実践的に理解できる
  • デザインとコーディングの関係性を深く知ることができる

☞ おすすめの模写対象はというと…

  • Googleのシンプルなランディングページ
  • Apple / Adobeなどのシンプルな企業サイト
  • LP(ランディングページ)系のデザイン

ポイントは「ピクセル単位で完全再現を目指す」のではなく、HTML/CSSの組み方を学ぶこと。

上記のサイト例のように、最初はシンプルなサイトから始めるのがベストです。

2. 無料学習サイトで基礎を固める

独学では、体系的に学べる学習サイトを活用すると効率がアップします。

学習サイト 特徴
Progate 初心者向け。スライド形式で直感的に学べる。
ドットインストール 動画で学習できる。短時間で基礎を学ぶのに最適。
MDN Web Docs HTML/CSSの公式ドキュメント。実践向き。
CSS-Tricks デザインとCSSのテクニックを詳しく解説。

まずはProgateやドットインストールでだいたいの知識を身につけ、その後はMDN Web Docsで理解を深めるのがおすすめです。

練習におすすめのサイト・リソース

そして知識を自分の実力に変えていくためには、実際に手を動かすのが近道。

下記のような練習に適したサイトを上手に活用してみて

1. チャレンジ型の学習サイト

  • Frontend Mentor(https://www.frontendmentor.io/)
    → 実際のWebサイトのデザインデータを提供してくれる。コーディングの練習に最適。
  • CodePen(https://codepen.io/)
    → 他の人が作ったCSSやJavaScriptのコードを参考にできる。

2. 無料でデザインデータを入手できるサイト

  • Figma Community(Figmaの無料デザインを使って模写練習ができる)
  • Dribbble & Behance(おしゃれなデザインを見つけて、コーディングの参考にできる)

Webデザイナー初心者は、「デザインを見て、どうコーディングするか」を考えながら学ぶのがおすすめ◎

何もない所からコーディング練習をするのは難しいですからね!

この章のまとめ

CHECK
  • 簡単な見本を活用する
  • コーディングを学ぶなら「模写コーディング」+「学習サイト」が効果的
  • Frontend MentorやCodePenは、実践的に学べる

また、Webデザイナーとしてスキルアップするためには、「デザインだけでなく、コーディングのしやすさも考慮する」ことが必要になってきます!

コーディングしにくいデザインとは?

今度は、もしあなたがコーディングをしない場合。

コーディングしにくいデザインを作ってしまうと、エンジニアの負担が増えたり、修正コストが発生したりすることもあるので、この章の内容を参考に注意してください。

実装が難しいデザインの特徴

以下のようなデザインは、コーディング時に手間がかかることが多いです。

デザインの特徴 なぜコーディングしにくい?
統一されていない余白やサイズ CSSでレスポンシブ対応しにくく、調整が大変になる。
複雑なフォント指定 Webフォントの読み込みが遅くなる。デザインと実装でズレが生じることも。
自由すぎるレイアウト 要素の配置が複雑だと、CSSやFlexboxで調整が難しくなる。
画像に頼りすぎたデザイン 文字を画像にすると、SEO対策ができない&レスポンシブが難しくなる。
ホバーアニメーションが多すぎる JavaScriptやCSSの負担が増え、動作が重くなる原因に。

特に、レスポンシブ対応(スマホ・PCの両方に適応できるデザイン)を考慮しないと、後から調整が大変になってしまいますよ。

コーディングしやすいデザインを作るポイント

ということで、周りからも喜ばれるデザイナーになるために、コーディングしやすいデザインポイントをお伝えします!

☞ コーディングしやすいデザインのポイントは…

CHECK
  • 8pxや16px単位で余白を揃える
  • フォントはWebフォント or システムフォントを意識
  • ブロックごとにまとまりを持たせる
  • ボタンやリンクのデザインを統一

余白を揃えたり、フォントをできるだけ一般的なものにすると管理がしやすくなります。

また、ブロックごとのまとまりでレスポンシブ対応がしやすくなり、ボタンデザイン等を統一するとユーザビリティ向上&実装が簡単になるんです。

これらを意識するだけで、エンジニアとのコミュニケーションが円滑になり、スムーズなWeb制作が可能になるでしょう。

ぜひ頭に入れておいて!

Webデザイナーに関するよくある質問

最後に、Webデザイナーについてよく聞かれる疑問をQ&A形式でまとめました。

QUESTION
  • なぜWebデザイナーはやめとけと言われるのか?
  • Web制作の範囲はどこまでですか?
  • デザイナーの仕事はAIに奪われますか?

「デザイナーやめとけ」と言われる原因や、AI時代の影響など、気になる点を簡潔に解説していきます!

Q. なぜWebデザイナーはやめとけと言われるのか?

競争が激しく、単価が低い案件も多いためです。ただし、スキルを磨けば十分に稼げる職業です。

Webデザイナーは人気の職業ですが、低単価案件の多さやAIの発展による影響が「やめとけ」と言われる理由です。しかし、UX/UI設計やマーケティングの知識を身につければ、高単価の仕事を得ることも可能です。

Q. Web制作の範囲はどこまでですか?

一般的には「デザイン」「コーディング」「サイト運用」が含まれますが、案件ごとに異なります。

Web制作は幅広い分野をカバーし、Webデザイナーの役割も職場や案件によって異なります。例えば、デザインのみを担当する場合もあれば、HTML/CSSの実装まで求められることも。フリーランスの場合、WordPress構築やSEO対策などを含むケースも増えています

Q. デザイナーの仕事はAIに奪われますか?

一部の作業は自動化されますが、デザイナーの役割はなくなりません。

AIツールの進化により、デザインの自動生成やコーディングの支援は進んでいますが、ユーザー体験を考えたデザインや、ブランドごとの独自性を生み出す作業はAIには難しいため、デザイナーの役割は今後も必要とされます。AIを活用しながらスキルを磨くことが重要といえるでしょう。

まとめ

今回は、Webデザイナーにコーディングスキルはどこまで必要なのか、フリーランスと会社員の違い、学習方法まで詳しく解説しました。

今回のまとめ

  • Webデザイナーにコーディングは必須ではないが、できると有利。
  • フリーランスはコーディングできる方が案件の幅が広がる。
  • HTML/CSSは基本。JavaScriptやPHPの知識があると強みになる。
  • 学習方法としては、模写コーディングや学習サイトの活用が効果的。
  • コーディングしにくいデザインを避け、エンジニアとの連携を意識することが重要。

実際の現場では、HTML/CSSができればOKな場合もあれば、JavaScriptやPHPの知識が求められることなどケースバイケース。

ですが、コーディングの習得度によって、Webデザイナーとしての仕事の幅や選択肢が大きく変わることは事実です。

あなたの目指すキャリアをしっかり考えて、どこまで学ぶかを決めていきましょう!

この記事を書いた人
aika

ブログディレクター

未経験→フリーランス始動1年目に
月収15~20万円以上を継続して稼げるように。
→同年内に個人事業主となる。

フリーランスを目指す方・フリーランス初心者の方へ
私のノウハウをお伝えします。

得意分野
・グラフィックデザイン
・ライティング
・ECショップ管理

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