「フリーランスって、なんとかなる…?」──そう信じたいけど、本当に生活できるのか不安ですよね。
特に主婦や未経験からスタートする場合、現実の壁は想像以上に高く感じるかもしれません。
今回は、フリーランス・個人事業主として2年目になる私から、“なんとかなる”の真実をお伝えします!
この記事で分かること
- 「フリーランスは生活できない」と言われる理由
- 筆者が実践した“なんとかなる”ためのステップアップ術
- フリーランスになる前に知っておきたいリアルな注意点
- 成功する人・挫折する人の違いとは?
それでは、フリーランスの現実と可能性について、一緒にひも解いていきましょう。
フリーランスは“生活できない”?リアルな課題とは
フリーランスとして仕事をやっていきたいけど、「生活ができないのでは?」…そんな不安を抱く方も多いですよね。
ではなぜ、「生活できない」という不安に繋がってしまうのか、その代表的な理由を5つ見ていきましょう。
- スキル不足
- 案件獲得が難しい
- 独学に限界がある
- 安定収入の保証がない
- ボーナスもない
順番に解説しますね。
1. フリーランスとして成功できる程のスキルがない
フリーランスには即戦力が求められるので、スキル不足だと、やはり難しい世界。
元々どこかでデザイナーをやっていて独立したいなどという方は別ですが、未経験・初心者からフリーランスで成功するには、スキルレベルの問題はまず第一の悩みでしょう。
2. 案件が獲得できない
フリーランスは、自動的に仕事が舞い込むわけではありませんよね。
自分で営業をかけていかなければ仕事は得られないので、上記「スキル不足」と同時に起こる問題として、案件が獲得できない、という悩みが発生します。
また、それこそプロの人がフリーランスになって仕事をしている事も良くあるので、同じ土俵でプロと戦うのは超難関になってくるのです…。
3. 独学には限界がある
YouTubeや書籍などの独学でスキルアップを目指すことはできますが、正しいフィードバックが得られにくいのが独学の難点ですね。
効率的な学び方や、実務に直結するスキル習得が難しく、結果的に「時間をかけても成長できない」という悪循環に陥るケースもあるでしょう。
4. フリーランスは安定収入の保証がない
会社員と違い、毎月の給与が決まっているわけではありません。
案件が取れなければ、収入ゼロという月だってあるでしょう。
これがネックで、なかなかフリーランスの道へ踏み出せない人も多いですよね。
5. ボーナスもない
フリーランスには賞与という制度はありません。
年末にご褒美がもらえるわけではなく、年収の増減もすべて自分の努力と成果次第。
インセンティブをもらえることもあるにはあるんですが、計画的な資金管理ができないと、気づけば貯金が底をついていた…なんて事態にもなりかねません。
このように、フリーランスとして生活していくには単純な「なんとかなる」だけでは乗り越えられない現実があるんですね。

でも、これらの課題を理解して正しいステップを踏めば、十分に安定した働き方も目指せます!
次の章では、その“なんとかなる”ための具体的なステップをご紹介していきますよ。
「フリーランスはなんとかなる」私のステップアップ術 ~初心者編
「フリーランスはなんとかなる」と、今は思っている私ですが、もちろん最初は右も左もわからず苦戦もしました。
- いくつかのサイトに登録
- たくさんの案件に応募
- 最初は低単価でも仕事があるだけ有難い
- オンラインスクールで学ぶ手も
- 案件が獲得出来たら、ポートフォリオを整えて
まずは、私が実際に試して効果を感じた「初心者時代のステップアップ術」をお伝えします。
いくつかのクラウドソーシングサイトに登録
まず始めたのは、複数のクラウドソーシングサイトへの登録。
「ランサーズ」と「クラウドワークス」この2つは最初にアカウントを作った必須サイトです。
他にも、
- ココナラ
- クラウディア
- スキルマーケット【EC WITH】
など、それぞれ特色を持ったサイトも多くあります。
プラットフォームごとに案件の傾向が異なりますが、登録は無料なので色んなサイトに登録しておくのが良いでしょう◎
たくさんの案件・幅広いジャンルに応募する
登録できたら、初心者のうちは「断られるのが当たり前」と割り切って、できるだけ多くの案件に応募します。
プロフィールや応募時の提案文も何度も見直しながら、時間さえあれば応募するのです!
10件応募して1件通ればラッキーくらいの気持ちで、落ちても構わないのでたくさん応募していきましょう。

仕事のジャンルも完全に定めなくて良いと思います!
実際に案件を受けてから、「思ってたより付随業務の負担が大きいな…」など、感じることがたくさんあるはずなので、まずは何でもやってみましょう。
選んでいくのはその後です。
低単価でも、実績・スキルがつくまで辛抱
フリーランスの初期は、とにかく「受注実績」と「信頼」が大事になってきます。
なので、あまりに非常識な価格でない限り、単価は気にせず受けていきましょう。
私も時給換算すれば数百円、むしろもっと低い…という案件も経験しましたが、以下のようなメリットがあると捉えましょう。
- 実務でしか学べないスキルが身につく
- 評価がつくことで次の仕事に繋がる
実績が増えるにつれ、単価の高い案件も狙いやすくなってくるので、最初は本当にもう辛抱のみです!
急速なスキルアップには、オンラインスクール
コツコツと実務だけでスキルアップを図るのが難しい場合には、オンラインスクールを活用するのも一つの手段ですね。
例えばwebデザイナーを目指すなら、
- 月額6,864円~で高単価案件獲得を目指せる「Chapter two」
- 3万人以上の卒業生が活躍している「インターネットアカデミー」
- 案件獲得のノウハウまで身につけられる「Flap Design」
などがあります。
動画編集では
- 教材が豊富な「studio US」
- 実践的なカリキュラムが整っている「デジハリ・オンラインスクール」
などのスクールがおすすめ。
上記のスクールはすべて、本契約の前に無料説明(相談)会に参加できるため、安心して始められるのが魅力ですね。
ポートフォリオを整えて
数件でもフリーランスの仕事が獲得出来たら、それを次に活かすために「ポートフォリオ」を作成しましょう。
ポートフォリオは自分の過去の実績をアピールする資料。
これが整っていると、クライアントの印象がぐっと良くなり、更なる案件獲得に繋がりやすくなります!
「フリーランスはなんとかなる」私のステップアップ術 ~1年目以降編
さて、少しずつでも実績が積みあがってきたら、今度は違う方向性でフリーランスの活動を加速させていきましょう。
- 継続案件を狙う
- 信頼できる依頼主を選べれば尚よし
- 慣れたら数を増やしてリスク分散
- 資格・スキルの勉強を
- 自分の事業をスタートさせることも視野に
- アルバイト・パート・派遣社員をプラスもあり
収入も少しずつ安定して「なんとかなるかも」と感じてきたのは、複数の継続案件の存在が大きかったと感じています。
なので、私が実践している“フリーランスを安定させる工夫”をご紹介していきますね。
継続案件を狙う
単発案件ばかりでは、毎回「提案→選考→やりとり→納品」と労力がかかってしまいます。
フリーランスの実績が5件ほど溜まってきたら、なるべく「月〇記事」や「毎週〇本納品」といった継続案件を優先的に探すようにしましょう。
同じクライアントとのやり取りが続くことで、心理的な負担も格段に減ります!
できれば信頼できる依頼主の案件に
そして、継続案件を獲得するなら、応募前に良い依頼主を見極めて。
あくまで私個人の勝手な意見になりますが、私は以下のような基準で依頼主を見ています。
- 依頼主が会社かどうか
- クラウドソーシングサイトでの評価は良いか
- 継続案件の受注者からのコメントがちゃんとあるか
報酬が良いことも嬉しいですが、「安心してやり取りできるか」を重視するのが長く続けるコツになってくるでしょう。
慣れたら継続案件を2~3個増やしてリスク分散
1つの継続案件に慣れてきたら、いくつか継続案件を増やしていきましょう。
フリーランスはいつ仕事が終了になってしまうか分からない仕事が多いため、リスクを分散して安定を図るのです。
でも、同時に受け持ちすぎると品質や納期に影響が出るので注意。
自分の生活スタイルに合った量を見極めながら、2~3個の継続案件を保つことを意識しましょう。
資格の勉強などをする
フリーランスとして軌道に乗ってきたら、仕事の幅を広げるためにも「スキル or 資格の勉強」に目を向けるのもおすすめです。
- Webデザイン
- 簿記
- FP
などは、実務と直結しやすく、取引先からの信頼度アップにも。
もし将来、フリーランスの仕事から正社員になりたいと気が変わった時の保険にもなるのでおすすめです!
仕事の合間に無理のないペースで学習して、「なんとかなる」から「安定している」へと変えていきましょう。
自分の事業スタートも視野に動く
フリーランスとして経験を積んでくると、受け仕事だけでは物足りなくなる事もでてきます。
「自分のサービス」や「自分の商品」を持つ方向へシフトしていくのも選択肢の一つ。
今度は自分が外注する側になって効率よく稼げれば、さらなる活躍と収入が見込めますよね。
前述の以下のようなクラウドソーシングサイトでは、受注者と発注者を簡単に切り替えられるので、うまく活用しましょう。
- ランサーズ
- クラウドワークス
- ココナラ
アルバイト・パート・派遣をプラスするのもあり
「フリーランスだけで生活できるか不安…」という方は、アルバイトや派遣との併用も一つの方法。
週2〜3日だけ外で働くなど、収入のベースを確保しながら、フリーランス活動を続けるのも大賛成です。
無理に“完全独立”を目指さず、自分なりの安定バランスで進めることが、長く続けるための鍵になるんですね。
フリーランスになるか迷う人が押さえたいポイント!
ここまで読んでくれたあなたは、「フリーランスって、なんとかなるのかも…?」と思い始めているかもしれませんね。
あとは、フリーランスを目指す方に知っておいてほしい、前章をまとめた大事な心構えがあります。
- フリーランスは「継続してこそ安定」
- スキルアップは自分から学ぶこと
- 契約は永久ではない、常に先を見据えて行動を
やりがいや自由の裏側には、地道な努力や不安定さもあるのが現実。
自分で舵をとることで、フリーランスのマイナス面を払拭しましょう。
継続力が大事
フリーランスの仕事を安定させる上で一番大切なのが「継続力」。
単発案件か継続案件かという話ではなく、「飽きずに頑張れるか」ということです。
なんとかなると本当にあぐらをかいているとうまくいかなくなるでしょう。
成果が出ない間も継続して頑張ることこそが、フリーランスとしての成功と安定に繋がっていくので心得ておいて。
自主的なスキルアップも必要
フリーランスには、会社のように研修制度もマニュアルもありません。
自分で学ぶ意欲を持ち続けられるかどうかが、長く稼ぎ続けられるかの分かれ道。
前章で資格取得なども目指しましょうねという話をしましたが、まさにこれがポイントです。
勉強する時間もスケジュールに組み込み、少しずつ知識と実力をアップデートしていきましょう。
いつ契約が切れるか分からない世界だと理解して
継続案件がある=と言えど安心ではない、のがフリーランスの世界です。
クライアントの都合や経営状況で、突然契約が終了することも十分にあり得ます。
私も、何か月も続けてきた案件がいきなり「今週までで終了」と告げられたこともありました。
今の状況がずっと続くとは限らないことを念頭に置いて、リスクに備えた準備をしておきましょう。
なんとかなる人・ならない人の違いは?成功と失敗の分かれ道
あとは、フリーランスという働き方に向いている人、そうでない人の違いもありますね。
その差はセンスでも運でもなく、考え方と行動です。
- フリーランスでなんとかなる人の特徴
- なんとかならない人の落とし穴
- 不安なら、副業として始めてみて
自分に当てはまる部分をチェックしながら、フリーランスとして「なんとかなる」側へ進んでいけるヒントを見つけてください。
フリーランスとして何とかなる人の特徴
以下のようなタイプの人は、フリーランスでも比較的安定しやすく、成長スピードも早い傾向にあります。
- 自分で考え、行動に移せる
- 自主的な努力ができる
- 失敗を糧にできる
- 依頼主とのコミュニケーションが丁寧
- 納期・スケジュール管理ができる
これらの力は、最初から完璧でなくても大丈夫です。大切なのは、習得しようとする姿勢。
「できるようになりたい」という前向きな意欲がある人は、着実にステップアップしていけます。
フリーランスとして何とかならない人の特徴
反対に、以下のような傾向がある場合は注意が必要。
以下は「失敗あるある」に繋がりやすい要素になっています。
- 自己管理が苦手で納期にルーズ
- 与えられたことだけやりたい
- 受け身で仕事が来るのを待ってしまう
- 報連相が苦手、または面倒くさがる
- すぐに諦めがち
フリーランスは自由な反面、全てが自己責任なので、「誰かがなんとかしてくれるだろう」という思考だと、長くは続きません。
これらの項目に思い当たる点があれば、まずはその意識から変えてみましょう。
不安なら、フリーランスを副業からスタートさせると良いかも
フリーランスとして何とかならない人の特徴にたくさん当てはまってしまう…という方は、副業からのスタートがおすすめです。
フリーランスを副業として始めるメリットには、以下のような点があります。
- 安定収入がある中で挑戦できる
- フリーランス活動に疲れたら休める
- 本当にフリーランスが向いているか見極められる
月に1案件だけこなすようなペースでもOKだと思います。
フリーランスという働き方が自分に合うかどうかを確認しながら、安心してステップアップを目指しましょう。
フリーランスはなんとかなるについての関連質問
では最後に、「フリーランスはなんとかなる」についての関連質問に答えていきますね。
- フリーランスになって良かった?
- フリーランスで挫折する人はどれくらいいる?
- フリーランスで月収100万円の場合の手取りは?
実際にフリーランスとして活動している私からの意見と、収入や挫折率などのデータについても簡潔にお伝えします。
フリーランスになってよかったですか?
はい、私は良かったです!
フリーランスのメリットとして特に有難く思う点は、
- 時間の自由が利く
- 通勤・身支度など無駄な時間が必要ない
- 頑張った分の成果が感じやすい
などですね。
出産前後や子どもが小さい時には、この働き方にとても助けられました。
フリーランスで挫折した人はどれくらいいますか?
フリーランスの約2人に1人が挫折を経験しています。
ユニークキャリアがフリーランス経験者718人を対象に行った調査では、約48%の人が挫折経験があり、その理由の1位が「収入が安定しないこと」であると報告しています。
参考:フリーランス経験のある人の2人に1人が挫折していることが判明!挫折理由1位は「収入問題」【718人に調査】 | ユニークキャリア株式会社のプレスリリース – PR TIMES
ただ、逆に言えば、もう半分の人はフリーランスを続けられているということですね。
事前の準備や継続力、柔軟な考え方で「なんとかなる」可能性も十分にありますよ。
フリーランスで月収100万円の場合の手取り額はいくら?
フリーランスの月収100万円の手取り金額は、目安として60万円前後になるでしょう。
参考:【早見表付き】フリーランスの手取り | 年収/月収別の手取り額と計算方法|ITプロマガジン
経費や各種控除、国民健康保険料、所得税、住民税、個人事業税、消費税(課税事業者となる場合)など、多くの要素で変動するため、かなり個人差があります。
特に、経費の計上や青色申告、社会保険料・税金の負担による影響は大きいので、適切な会計処理も忘れずに行いたいですね。
まとめ|フリーランスはなんとかなるのか、迷っている方へ
「フリーランスはなんとかなる」と私は感じていますが、今回ご紹介したように、もちろん努力や工夫・継続力が必要です。
現実の課題や不安と向き合いながらも、自分らしい働き方が確立できたらいいですよね。
今回のまとめ
- スキルや実績がないと、最初は「生活できない」と感じるて当然
- フリーランス初期はとにかく行動!応募数や実績が鍵
- 1年目以降は継続案件や信頼関係を重視すると安定しやすい
- 資格取得や副収入でリスクヘッジするのも有効
- なんとかなる人の特徴は「継続力・素直さ・工夫できる力」
- 不安なら副業からスタートするのも賢い選択
フリーランスがなんとかなるというのは、根拠のない希望ではなく、積み上げた努力が導く現実です。
あなたのペースで、できることから始めてみましょう。