フリーランスになると、自由な働き方が手に入る一方で「やることが多すぎて不安…」「何から始めればいいの?」と感じる人も多いはず。
主婦や未経験からのスタートとなると、なおさら戸惑いますよね。
税金・保険・営業などなど、フリーランスには自分でやるべきことが山ほどあります。
この記事では、主婦 or 会社員からフリーランスになったら最初にやることをリストアップし、分かりやすく解説。
後悔しないスタートを切るためのポイントをしっかり押さえておきましょう!
この記事で分かること
- フリーランスになったらやることの全体像
- 会社員・主婦・未経験それぞれのケースで必要な手続きや心構え
- クレジットカード・保険など、なる前にやっておきたい準備
- フリーランスが毎月やるべきこと
- スキルなしでも在宅で始められる仕事と3ステップの始め方
- フリーランス始動に関する、よくある質問と回答
それでは早速、「会社員からフリーランスになったらやること・注意点」から見ていきましょう。
会社員からフリーランスになったらやること・注意点
会社員を辞めてフリーランスとして活動を始めるには、事務的な手続きやマインドセットの見直しが必要です。
☟ まず、やること一覧の全体像はこちら。
- 開業届や青色申告の申請
- 健康保険・年金の切り替え
- 責任の所在を認識
- フリーランスのブランディング・SNS
- 収入の見込みと生活費の見直し
- スケジュールと業務の自己管理力の向上
- 経理知識の習得
- 円満退社
これらを、手続き・心構え・注意点の3つのカテゴリに分けて「フリーランスになったらやること」を解説していきますね。
【手続き・申請】
☟ 手続き・申請関係で抑えておきたいのは、以下の3つ。
- 開業届の提出(税務署)
- 青色申告承認申請書の提出(節税メリットあり)
- 健康保険・年金の切り替え(市区町村窓口)
フリーランスになると、まず必要なのが「開業届」の提出です。これは税務署に出す書類で、開業日から1ヶ月以内が目安。
併せて「青色申告承認申請書」も出せば、節税効果が得られます。
また、会社員時代は厚生年金と健康保険に自動的に加入していましたが、フリーになると「国民健康保険」と「国民年金」へ切り替える必要があります。
会社員からフリーランスになる【心構え】
☟ 心構えのポイントは以下の3つ。
- 責任の所在
- 生活費などの資金
- スケジュール管理
会社に守られていた会社員と違い、フリーランスは「自分で仕事を作る」立場になります。
自由な反面、安定した収入が保証されない・すべての責任を自分で負うという覚悟が必要です。
最初は収入が不安定になりやすいため、生活費や貯金を見直して、最低でも3ヶ月分の生活費は確保しておくと安心です。お金の話は、あとの章でもう少し詳しくお伝えしますね。
もちろん、スケジュール管理もすべて自分で行う必要があるので、計画が苦手な方は、心と頭の準備をしておいて。
会社員からフリーランスになる時の【注意点】
☟ そして、会社員からフリーランスになる人の注意点はこちら。
- 経理の知識は早めにつける
- 自分のブランディング
- 円満退社
フリーランスは「収入が増える=税金も増える」ため、確定申告や経費管理の知識は早めに学ぶことが重要です。
名刺やポートフォリオ、SNSでの発信など、自分を知ってもらうための「ブランディング」も始めましょう。
また、会社員時代の人間関係が仕事に繋がることもあるので、円満退社を心がけることも大切ですね。
会社員時代と同じ感覚でいると、思わぬ失敗につながることもあるので、最初のうちから「個人事業主になるような意識」をしっかり持つことが大切です。
次の章では「主婦がフリーランスになったら最初にやること」を詳しくご紹介します。
主婦は関係ないよという方は、「クレジットカードや保険はどうする?なる前にやっておきたい準備」の章へジャンプ。
主婦がフリーランスになったら最初にやること
主婦がフリーランスになる際のやるべきことは、会社員とは少し異なります。
家庭との両立を見据えた手続きや心構え、落とし穴を避けるための注意点を把握しておきましょう。
- 開業届・青色申告の届け出などの手続き
- 扶養の範囲を出る場合の手続き
- 家族の理解とサポート体制の確認
- 時間管理・収入管理の仕組みづくり
- 子どもがいる場合は、保育園や家事とのバランスを計画
- ビジネスマナーも備えておく
【手続き・申請】
主婦がフリーランスになる際にも、基本の手続きは必要です。特に扶養の範囲や家族の保険の切り替えに注意しましょう。
☟ 主な手続きはこちら。
- 税務署で開業届を提出(「個人事業の開業・廃業等届出書」)
- 青色申告承認申請書の提出(65万円控除を受けたい場合)
- 扶養の範囲を超えるなら、夫の扶養から外れて社会保険の検討
- 国民健康保険・国民年金の加入手続き(必要な場合)
「会社員からフリーランスになったらやるべきこと」の章でもお話しましたが、副業など収入が少額のフリーランス活動では、開業届をすぐに提出しなければならない訳ではありません。
主婦からフリーランスになる【心構え】
家庭と仕事を両立するには、主婦ならではの覚悟と準備が欠かせません。
☟ 収入面・時間面の不安を軽減するための心構えは、こちら。
- いきなり稼げると思わず、準備期間を持つ
- 自分の時間を確保し、学ぶ姿勢を継続する
- 家族にフリーランスの働き方を理解してもらう
- 家事・育児との両立を前提にスケジュールを組む
主婦がフリーランスになるには、時間の使い方を大きく変える覚悟が必要です。
育児や家事と両立する中で、仕事の時間を自分で確保し、誰にも管理されない状況で成果を出していくことになります。
最初から大きな成果を求めず、小さな実績を積み重ねていきましょう。
また、孤独を感じやすい働き方でもあるため、同じような立場の仲間とゆるやかに情報交換できる環境を持っておくと、前向きに続けやすくなります。
主婦からフリーランスになった時の【注意点】
会社員やパートとは異なり、フリーランスは自分で全てを管理します。
主婦フリーランスは知らずに損をすることもあるため、以下のポイントに注意しましょう。
☟ 注意点はこちら。
- 「在宅だからできる」は幻想。集中環境を整える必要あり
- 収入が不安定になることも。貯金や副収入の準備を
- 保育園は「就労証明」が求められるため、申請にコツがいる
- クライアントとのやり取りにおいて、ビジネスマナーも重要
小さなお子さんがいる家庭では、在宅でできる仕事はとても魅力的ですよね。

ですが、私個人の感想としては、会社員として外で働いた方が楽だと感じることも多くあります…。
(現在私は、完全在宅のフリーランスですが、正社員の経験もあります。)
うまく両立するためには、覚悟と切替力、周囲のサポートが絶対必要なのでその点は心得えておきましょう。
クレジットカードや保険、お金の準備は?なる前にやっておきたい準備
それから、フリーランスになる前に済ませておきたい「クレジットカード」や「保険」の準備。
収入が不安定になることを見越して、事前の対策が重要です。
クレジットカードはフリーになる前に作っておく
フリーランスになると、審査が厳しくなりカードが作りにくくなることも。
☟ 以下のようなポイントを意識しておきましょう。
- 会社員や扶養に入っているうちにカードを作成
- 信用される利用履歴→ 後の審査で有利になることも
- 事業用・プライベート用で使い分ける→ 家計管理も楽に
保険・年金の見直しをしておく
フリーランスになると社会保障の仕組みが変わります。
☟ 検討しておきたい内容はこちら。
- 健康保険は国民健康保険に切り替え
- 年金は国民年金。将来的にiDeCoなどで補強も検討
- 病気・ケガ時に備えて、収入補償保険の加入を考える
突然働けなくなる事態に備え、保険を活用したリスク管理が欠かせません。
会社員などであれば、有給だったり休職だったり、お休みの間も手当てが出る仕組みがありますが、フリーランスは休むと完全に無給となります。
今まで以上に、備えはしっかりと準備しておきましょう。
生活防衛資金を数ヶ月分確保しておく
開業直後は収入が安定しないことが多いため、最低限の生活資金を準備しておくことが安心材料になります。
☟ 生活防衛資金のポイント
- 目安は3〜6ヶ月分の生活費
- 突発的な支出にも備えられる
- 不安を減らし、仕事に集中できる環境づくりに役立つ
特に主婦の方は家計全体への影響も考慮し、慎重に備えておくことをおすすめします。
さて、ここまではフリーランスとしての仕事を確立するための「やること」でしたが、お次はフリーランスになった後、毎月発生する「やること」についてもご紹介します。
フリーランスが毎月やるべきこと
フリーランスが毎月やることには、以下のようなものが挙げられます。
- 請求書発行・売上管理などのお金まわりの確認
- スケジュールの見直しとタスクの整理
- 営業活動やポートフォリオ更新など次の仕事への備え
フリーランスとして安定した働き方を維持するには、日々の案件処理だけでなく、毎月ルーティンでやっておくべきタスクがあります。
収入管理や予定の調整、営業活動を継続することで、次の仕事へと繋がっていきますので、おろそかにしないでくださいね。
1. 請求書発行や売上管理
収入と支出を毎月記録し、必要に応じて帳簿へ反映させることが基本です。
☟ 特に以下のような業務は、月ごとにチェックしておきましょう。
- 請求書の発行と入金確認
- 経費の入力・レシート整理
- 売上の推移チェックと目標の見直し
- 納税に備えた資金の確保
これ、やっておかないと後から本当に痛い目を見ます。汗
弥生会計や、free会計、マネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを使うと、作業効率が大幅に上がるので早めに導入の検討を。

私も個人事業主1年目は、弥生会計で初めての確定申告を乗り越えました!
2. フリーランスと家庭両立のスケジュール管理
フリーランスは自分で時間を管理する必要があります。
☟ 月初にスケジュールを見直し、以下の点を確認しましょう。
- 今月納期の案件と作業日数の確認
- 提出予定・打ち合わせなどの把握
- 家庭と両立できるスケジュールの調整
- 自己研鑽や勉強時間の確保
忙しくなる前に、見通しを立ててタスクの優先順位を整理しておくと、抜けもなくスムーズに業務をこなせて効率アップになりますよ。
3. フリーランスとしての営業活動
毎月少しずつでも営業活動を続けることで、継続的な案件獲得につながります。
☟ 営業活動の主な方法はこちら。
- ポートフォリオやSNSを更新
- クラウドソーシングなどの求人チェック
- 実績をもとにした提案営業
- 既存クライアントへの定期連絡
営業が途切れると収入も不安定になりがちなので、忙しくても“営業ゼロの月”は作らないよう意識しておくと安心です。
また、フリーランスとして働くスキルが1つだけだと、将来的な不安が払拭しにくいでしょう。
自分が得意とする分野以外の仕事も少しずつ確保できると、更に安定が見込めますよね。
フリーランスが始めやすい仕事一覧と簡単なステップもご紹介しますので、併せて参考にして下さいね。
スキルなし・未経験・主婦でも稼ぎたい!在宅フリーランスの仕事一覧と始め方
ここでは、未経験者や初心者でも挑戦できる在宅フリーランスの仕事の種類と、始め方のポイントをご紹介します。
- スキルなし・未経験でも挑戦できる仕事は
- 未経験からフリーランスを始めるためのステップ
この記事を読んでいる方は、すでにフリーランスとして始められるスキルを持っている方も多いと思いますが、スキルの幅を広げて、収入アップ・安定の実現も目指してください。
在宅フリーランスの仕事一覧
実は、パソコン一つで始められる在宅フリーランスの仕事は意外とたくさんあるのです。
たとえば以下のような職種は、未経験からでも挑戦しやすく、在宅で始めやすい分野です。
☟ フリーランスの職種例はこちら。
- ライター
- デザイナー
- イラストレーター
- ウェブマーケター
- アフィリエイター
- 動画クリエイター
- コンサルタント
- 編集者
- プログラマー(SE)
- カメラマン
これらの仕事について、「フリーランスの仕事って何?仕事の種類やフリーランスの末路についても解説」で詳しく説明しています。ぜひ参考に。
また、その他以下の仕事もおすすめです。
- データ入力
- ECショップ運営サポート
- SNS運用代行
ただし、どの仕事も「フリーランスとしての責任感」を持って取り組むことを忘れないで。
クライアントとの信頼関係を気づけるように、無理のない範囲で少しずつ始めていきましょう。
当ブログ 「未来ノート」 ではECサイト運営に関する記事も更新中ですよ /


スキルなしからフリーランスを始めるための3ステップ
興味のある仕事はありましたか?
フリーランスの仕事を、スキルなしから始める簡単な3ステップもお伝えしますね。
- step1やりたい仕事を決める興味がある仕事を選ばないと、継続できない。
- step2基礎スキルを学ぶ無料の学習サイトやSNSなどで情報収集。
- step3クラウドソーシングで仕事を探す未経験OKの案件からスタートし、実績を積んでいきます。
Step1. まずは「やってみたい仕事」を明確にする
始めやすいのは、以下のような「初心者OK」の仕事。
自分が興味を持てる分野を選びましょう。
- データ入力・文字起こし(タイピングができればOK)
- ネットショップの商品登録
- ブログ記事作成(未経験可の案件もあり)
- SNS投稿作成(主婦向けジャンルも人気)
自分のライフスタイルや得意なことから逆算して、無理なく続けられる分野を絞り込むことが大切です。
Step2. 無料の学習ツールで“超基礎”を身につける
いきなり高額なスクールに申し込む必要はありません。
「無料でできる学習サイト・YouTube」などで、基本を理解しましょう。
- ライティング…Webライティング講座「ferret」など
- デザイン…Canvaの公式チュートリアルやyoutubeでも
- データ入力…Googleスプレッドシートの使い方の記事など
参考例:HELP YOU「【初心者向け】Googleスプレッドシートの使い方│作成・共有からスマホ版まで解説」
5~15時間ほど学べば、簡単な仕事には応募できるレベルになるはずです。
Step3. クラウドソーシングに登録・応募する
基礎を学んだら、即行動が大切です。
おすすめは以下のような初心者歓迎のクラウドソーシングサイト。
- クラウドワークス…未経験歓迎の仕事が多い
- ココナラ…スキル出品型。得意を活かしやすい
- シュフティ…主婦向け在宅ワークが豊富
ココナラのようなスキル出品型であれば、自分の得意分野で出品しておいて、習得を目指しているスキルをオプション追加として関連付けて販売するのも良いですね!
正しいステップを踏めば、未経験のジャンルでも在宅フリーランスとして収入を得ることは十分に可能です。
フリーランスの疑問にお答え!よくある質問とその答え
最後に、「フリーランスになったらやること」に関連して、よくある質問をピックアップし、分かりやすく解説します。
- 「フリーランスはやめとけ」と言われていますか?
- 月収からどれだけ手元に残るのか?
- 開業届を出さないと何が問題なのか?
- フリーランスになったら名刺は必要?
それぞれ見ていきましょう。
「フリーランスはやめとけ」と言われますか?
確かに「フリーランスはやめとけ」と言われることはよくありますし、生半可な気持ちでは成功しません。
フリーランスには収入の不安定さや孤独感、自己管理の難しさといった現実的な課題も存在するのが事実です。
ですが、適切な対策を講じることで、フリーランスとしての働き方は大きな自由と可能性をもたらします。
- なぜ「やめとけ」と言われるのか?
- 実際に後悔している人の末路とは?
- どうすればフリーランスで成功する?
こうしたフリーランスの厳しい現実と、成功する人が実践していることについては、 【「フリーランスやめとけ」って何故?厳しい現実7選を解説。向き・不向きのチェックも】という記事を執筆中。( ..)φ
4/26公開予定なので少々お待ちくださいね。
フリーランスで月20万円の手取りはいくらですか?
実際の手取りはおよそ15万〜17万円前後が目安です。
フリーランスの場合、月収20万円から税金や保険料などを引かれるため、上記のような金額になるでしょう。
経費が多くかかる職種かどうか、住んでいる地域や扶養の有無、所得控除の内容によっても差が生じます。
確定申告時には国税庁のサイトやシミュレーターなどを活用するとよいでしょう。
フリーランスで開業届を出さないとどうなる?
罰則はありませんが、青色申告の特典が受けられなかったり、信頼性に欠けたりする可能性があります。
たとえば、青色申告では最大65万円の控除を受けられるため、節税効果は非常に大きなもの。
今後本格的に活動していくなら、開業届は早めに出しておくのがおすすめです。
フリーランスになったら名刺は必要?
フリーランスに名刺は「必須」ではありません。持っておくと信頼感を得やすくなります。
対面での打ち合わせや交流会、セミナーなどのリアルな場所へ参加する方は、名刺があることで「信頼できるフリーランス」の印象を与えられますね。
コンビニ印刷やオンラインサービスを使えば、費用も抑えられますよ。
フリーランスになったらやることのまとめ
フリーランスになったらやることは、意外と多くて最初は戸惑うかもしれません。
でも、ひとつずつ順番に取り組めば大丈夫。
今回のまとめ
- フリーランスになったら、手続きだけでなく心構えも大切
- 開業届や確定申告の準備は最初に済ませておくべき
- クレカ・保険・お金まわりの準備は事前に済ませると安心
- 主婦フリーランスは、家庭・育児との両立計画を
- 営業・スケジュール管理など、毎月のルーティンも忘れずに
- 未経験者も、的確な始め方で在宅フリーランスとして活躍できる
- 1年目は準備と学びの年とする
会社員とは違う自由と責任のある働き方だからこそ、適切な準備・心構えが大事なポイントです。
フリーランスの「やることリスト」を一つずつクリアして、自分らしい働き方を実現してくださいね。