主婦×フリーランスの両立

【就労証明書の書き方と準備】フリーランス・個人事業主の保育園利用のために

【就労証明書の書き方と準備】フリーランス・個人事業主の保育園利用のために

「保育園のためのフリーランスの就労証明書」って、どう書けばいいの?と戸惑っていませんか?

会社員とは違い、すべてを自分で準備するフリーランスにとって、書き方・裏付け資料の不安はつきものです。

でも大丈夫。この記事では、迷いやすいポイントを一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事でわかること

  • 保育園でフリーランスの就労証明書の役割と必要性
  • 就労証明書の具体的な書き方・各項目の解説
  • 信頼性を高めるための添付書類と工夫
  • 開業届なし・収入なしの人が提出すべき代替書類
  • 申請スケジュールや注意点、よくある質問

それでは早速、詳しく見ていきましょう。

  1. 保育園入園・継続に必要な就労証明書とは?
    1. 就労証明書とは?なぜ必要?
    2. フリーランスの就労証明書は、誰が書くのか
    3. 用紙はどこで手に入る?
  2. フリーランスの就労証明書の書き方
    1. 用紙右上|証明に係る基本事項
    2. 1. 業種
    3. 2. 本人氏名・生年月日
    4. 3. 雇用(予定)期間等
    5. 4. 本人就労先事業所
    6. 5. 雇用の形態
    7. 6. 就労時間
    8. 7. 就労実績
    9. 8. 産前・産後休業の取得 9. 育児休業の取得 10. 産休・育休以外の休業の取得 11. 復職(予定)年月日
    10. 12. 育児のための短時間勤務制度利用有無
    11. 13. 保育士等としての勤務実態の有無
    12. 14. 備考欄
  3. フリーランスの就労証明書の、信頼性を高めるコツ
    1. ✦ 実績や契約書で裏付けを
    2. ✦ 就労時間や収入見込みは現実的に
    3. ✦ 不安があれば、提出前に相談を
  4. 開業届なし・収入なしの場合でも大丈夫?その他の必要書類
  5. 保育園利用申請をスムーズに進めるために。事前準備とスケジュール
    1. 保育園利用申請の事前準備
    2. 保育園入園までの流れとスケジュール
    3. 保育園利用に関するスケジュールの注意点
  6. フリーランスの保育園就労証明に関するよくある質問と答え
    1. 就労証明書が不要な保育園はありますか?
    2. 業務委託フリーランスの場合は?
    3. フリーランスで保育園の保育料は経費にできますか?
  7. 【まとめ】保育園 フリーランス 就労証明に必要なポイント

保育園入園・継続に必要な就労証明書とは?

まずは、就労証明書の基本的なポイントを押さえておきましょう。

CHECK
  • 就労証明書とは?
  • フリーランスの就労証明書は、誰が書くのか
  • 用紙はどこで入手するのか

それぞれ解説していきます。

就労証明書とは?なぜ必要?

保育園の利用を希望する際に自治体へ提出する「就労証明書」は、保護者が就労していることを証明するための書類です。

フリーランスや個人事業主の場合、「どのように働いているか」の実態が不明瞭なため、この書類が重要。

就労証明書の提出は、保育の必要性を判断する上での基本資料となり、入園可否や保育時間の区分(短時間・標準時間)にも大きく影響するのです。

フリーランスの就労証明書は、誰が書くのか

企業に雇用されている会社員の場合は、勤務先が証明書を記入しますが、フリーランスや個人事業主は、基本的に自分自身で記入・署名することになります。

信頼性を担保するために、収入証明書や業務契約書などの補足書類の提出を求められるケースも少なくありません。

就労実態をできるだけ具体的に示すことが求められます。

用紙はどこで手に入る?

就労証明書の様式は、自治体によって異なる可能性があります。

標準仕様は、こども家庭庁の「別添 就労証明書(簡易版)標準的な様式」になっていますが、実際に私の地域で提出したのも、これを少し調整した用紙でした。

そのため、居住地の市区町村のホームページからダウンロードするのが最も確実と言えるでしょう。

保育課などの窓口で用紙を受け取ることも可能ですし、年度ごとに様式が変更されることもあるため、最新版を使用するよう注意して下さいね。

フリーランスの就労証明書の書き方

それでは、実際に就労証明書を書いていきましょう。

就労証明書

引用:こども家庭庁「就労証明書(簡易版)標準的な様式

ここでは、標準的な様式を使用して各項目の解説をしていきますね。

用紙右上|証明に係る基本事項

就労証明書-基本情報

  • 証明日…書類を提出する日付
  • 事業所名…屋号などの名称を記載しますが、ない場合は個人名
  • 代表者名…あなたの氏名
  • 所在地…仕事をしている場所の住所を記入。自宅で働いている場合は、自宅住所でOK
  • 電話番号…事業で使用している電話が無ければ、あなた個人の携帯電話番号でOK
  • 担当者名…あなたの氏名
  • 記載者連絡先…あなたの電話番号

1. 業種

就労証明書-業種

当てはまる業種にチェックを入れましょう。

webライターやwebデザイナーなど、フリーランスとして働いている人の多くは、この中に該当する業種はありませんので、「その他」にチェックを入れて、()内に適切な業種を記入します。

2. 本人氏名・生年月日

あなたの氏名とカタカナのフリガナ、生年月日を記入します。

3. 雇用(予定)期間等

有期・無期のどちらかをチェックし、期間を記載します。

無期にチェックを入れた場合は、終了日は空欄で構いません。開始日のみを記入しましょう。

4. 本人就労先事業所

用紙右上に記載した住所とは異なる場所で仕事を行っている場合は、その住所を書きます。

例えば、事業所としての所在地はレンタルオフィスで、普段の仕事は自宅でしている場合などが当てはまるでしょう。

自宅で完結している方は、この欄も自宅住所でOKです。

5. 雇用の形態

就労証明書-雇用の形態

フリーランスは、「自営業主」にチェックを入れましょう。

各市区町村で就労実態を個別に確認することになっています。

6. 就労時間

固定就の場合・変則就労の場合で記入欄が分かれていますが、フリーランスは主に「変則就労の場合」になることが多いでしょう。

就労証明書-就労時間

赤矢印で示している部分です。

こちらは平日や土日祝との区別がありません。

合計に関しては、タイムスケジュールなどの提出を求められる自治体もあるため、先にタイムスケジュールを書き出してから、合計時間を算出するとスムーズですね。

7. 就労実績

就労証明書-就労実績

過去3ヶ月分の就労日数・就労時間を記入します。

もし、実績が3ヶ月分に満たない場合、実績がある分を記入した上で、今後の就労見込みを記載しましょう。

8. 産前・産後休業の取得 9. 育児休業の取得 10. 産休・育休以外の休業の取得 11. 復職(予定)年月日

これらの項目は、フリーランスには取得不可能なもの。空欄のままでOKです。

ですが、もし自分で期間を決めて、出産前後等に休業する場合には、該当欄にそれぞれ日付を記入しましょう。

12. 育児のための短時間勤務制度利用有無

就労証明書-育児のための短時間勤務制度利用有無

もし、産後に仕事量を抑えようと考えている方は、「取得予定」か「取得中」かにチェックを入れた上で、期間と時間を記入しましょう。

13. 保育士等としての勤務実態の有無

「有」「有(予定)」「無」の3つから、該当するものにチェック。

14. 備考欄

ここまでの記載内容以外で、特に伝えておきたいことがあれば記入します。

なければ空欄で構いません。

以上で、就労証明書の記入は完了です!

フリーランスの就労証明書の、信頼性を高めるコツ

フリーランスが保育園申請のために提出する就労証明書は、自分で記入するため、実態を疑われやすいのが現実。

POINT
  • 実績・契約書で裏付け
  • 就労時間や収入は現実的に
  • 不安なことは必ず聞く

ここでは、自治体からの信頼性を高めるための具体的な工夫を3つご紹介します。

✦ 実績や契約書で裏付けを

就労証明書はあくまで自己申告の書類ですが、以下のような書類を添えることで、働いている証拠を具体的に示すことができますよね。

  • 取引先との契約書
  • 業務委託書
  • 請求書

クラウドソーシングの場合は、受注履歴のキャプチャや収入明細でも可。

これらが就労内容の裏付けとなり、審査担当者からの信頼を得やすくなるでしょう。

✦ 就労時間や収入見込みは現実的に

自治体は、現実的な労働時間・収入を基に「保育の必要性」を判断します。

見栄を張って実態以上の就労時間や収入を記載すると、裏付け資料との整合性が取れず、逆に信頼を失う可能性があります。

「1日3時間・週4日」だとしても、生活実態に即した数字をベースに書くことが、最も安全で誠実な対応です。

✦ 不安があれば、提出前に相談を

書き方に迷ったり、「この情報で大丈夫?」と不安がある場合は、事前に自治体の保育課へ相談しましょう。

自治体によっては、必要に応じて追加資料を求められることもありますが、その分だけ申請に柔軟に対応してくれるケースもあります。

私も、記入途中の書類を窓口に持参して、相談に乗ってもらいました。

分からない箇所はきちんと確認することで、提出後のトラブルも防げますね。

開業届なし・収入なしの場合でも大丈夫?その他の必要書類

フリーランスで開業届や収入がない場合は、保育園の利用ができるか不安ですよね。

でも、代わりに以下のような書類の提出で、保育園利用を認められる可能性はあります。

  • 就労状況申告書
  • 確定申告書の控え
  • 実際の契約書や履歴

クラウドソーシング経由の場合は

  • 受注履歴一覧
  • 入金履歴

などのスクリーンショットが活きることも。

詳しくは「開業届なしのフリーランスも保育園OKだけど…?注意点・代替書類・認定の気になること全部解説!」で解説していますので、こちらもご参考に。

保育園利用申請をスムーズに進めるために。事前準備とスケジュール

さて、ここまでご紹介した内容からお分かりかと思いますが、フリーランス・個人事業主の就労証明書やその他書類の準備には、意外と時間がかかるものです。

余裕を持ってスムーズに保育園申請を進めるために、流れと注意点を整理しておきましょう。

保育園利用申請の事前準備

スムーズな申請のためには、以下の準備を早めに進めることが重要です。

CHECK
  • 開業届や確定申告書類のコピーを用意
  • 就労証明書のフォーマットを入手しておく
  • 収入実績がある場合は、請求書・契約書・振込履歴などもまとめておく
  • 就労実態が少ない場合は、今後の就労計画(業務予定など)も準備する

自治体によっては独自の追加資料を求められることもあります。

事前相談も視野に、以下のスケジュールを確認しておきましょう。

保育園入園までの流れとスケジュール

保育園の利用申請は一斉受付の時期があるほか、年度途中の入園申請も可能ですが、ここでは、4月入園を想定した一般的なスケジュールをご紹介します。

保育園入園までのスケジュール
  • 通年
    保育園情報の収集・見学
    自治体のWebサイトや窓口で情報収集。
    気になる園は予約して見学に行きましょう。
  • 9~11月頃
    入園案内の配布・募集要項が公開
    翌年度の募集要項が公開されます。
    ここで申請期限や必要書類の確認を。
  • 10〜12月頃
    書類の準備
    ここで就労証明書・住民票・収入証明など、必要書類を準備していきます。
  • 11〜12月頃
    書類提出(申請受付期間)
    締切直前は窓口が混雑するため早めに提出しましょう。
    郵送や窓口、オンライン申請が可能な自治体もあります。
  • 1〜2月頃
    自治体による選考・調整
    提出書類や家庭状況をもとに選考されます。
    希望園に入れないこともあるため、第2・第3希望も記入しておくと安心です。
  • 1月下旬〜
    結果通知・内定
    選考結果が通知され、入園準備の案内や説明会がある場合もあるでしょう。
  • 3月頃
    入園準備
    園からの指示に従って持ち物などの準備を進めます。
  • 4月
    入園スタート
    いよいよ保育園のスタート。

このように、4月入園の場合は前年の9月頃から保育園申請の準備が本格化します。

就労証明書内の「7. 就労実績」に関しては、過去3ヶ月分の記入が必要でしたよね。

申請書類提出の3ヶ月前、つまり7~9月 or 8~10月あたりの情報を整理し、夏前から準備しておくのが良いでしょう◎


※上記はあくまで一例です。
必ずお住まいの自治体の保育課のサイトや窓口で最新情報を確認してください。

保育園利用に関するスケジュールの注意点

それと、以下のような注意点も併せて頭に入れておいて。

CHECK
  • 必要書類とスケジュールの事前確認を
  • 説明会や見学会は、参加必須の場合も
  • 入園後も5月末頃までは仕事に余裕を

✦ 書類とスケジュールの確認

保育園の入園申請は、自治体によって期間や手続きが大きく異なります。

まずは、お住まいの自治体の公式サイトで募集要項を確認し、申請期間や必要書類の期限、選考方法を把握しておきましょう。

途中入園は、枠の空き状況によっては即入園できずに、来春を待っての申請になるケースもあるため、4月入園や人気の園は競争率が高くなりがちです。

情報公開後はできるだけ早めに準備を始めることが大切です。

✦ 見学必須のケースも

また、自治体によっては事前説明会や園見学が必須・推奨される場合もあります。これらの日程も早めにチェックして、スケジュールに組み込んでおきましょう。

✦ 入園後も余裕をもって

また入園後も、慣らし保育やGWなど、完全に慣れるまではまだ時間がかかります。

こどもが泣いてしまったり、精神的な負担も大きくなりやすいため、5月末頃までは仕事量に余裕を持っておいた方が良いでしょう。

保育園の利用をスムーズに進めるためには、本当にスケジュールの把握・管理が大事ですよ。

フリーランスの保育園就労証明に関するよくある質問と答え

さて最後に、フリーランスの就労証明書に関する、その他の疑問もご紹介したいと思います。

QUESTION
  • 就労証明書が不要な保育園はありますか?
  • 業務委託フリーランスの場合は?
  • フリーランスで保育園の保育料は経費にできますか?

1つめの質問から回答していきますね。

就労証明書が不要な保育園はありますか?

基本的に、認可保育園では就労証明書が必須です。

就労の有無や時間に応じて保育の必要性が審査されるため、書類での証明が求められます。

認可外保育施設(無認可)の場合は園ごとの方針によって異なり、就労証明書が不要なところもあります。事前に各園か保育課に確認しましょう。

業務委託フリーランスの場合は?

業務委託契約で働いているフリーランスも、今回ご紹介した内容同様です。

自分で就労証明書を作成する必要があり、クライアントとの契約書や請求書のコピーなど、仕事の実態を示せる書類を添付すると信頼性が増します。

委託元の企業に、就労証明書の記入を依頼する方法もありますが、対応してもらえるかは相手の判断次第です。

フリーランスで保育園の保育料は経費にできますか?

保育園の保育料は、原則として経費にできません。

国税庁の見解では、保育園の費用は「生活費」に該当し、事業に直接関係のない支出と判断されるため、経費として認められないのです。

ただし、従業員を雇って保育目的で託児費を支払う場合など、例外的に経費計上が可能なケースもありますが、これはごく一部でしょう。

【まとめ】保育園 フリーランス 就労証明に必要なポイント

保育園の利用申請は、就労証明書の準備だけでなく、その他の必要書類作成や見学会など、意外とやることが多くて大変ですよね。

今回ご紹介したポイントを押さえておけば、フリーランスの方の申請もスムーズに進めやすくなるでしょう。

今回のまとめ

  • フリーランスの就労証明書は自分で記入
  • 就労時間や収入は現実的に
  • スケジュールと提出書類を早めに確認・準備するのがカギ
  • 就労証明の信頼性は、契約書・実績・請求書などで補強できる
  • 収入がない場合も、求職活動や今後の計画を示すことで代替可能
  • 開業届がなくても就労実態を証明できれば認定される可能性あり

しっかり準備していけば大丈夫。

焦らず一つずつ対応して、安心して子どもを預けられる環境を整えていきましょうね。

この記事を書いた人
aika

ブログディレクター

未経験 → フリーランス始動1年目、月収15~20万円以上を継続して稼げるようになる。→ 同年内、個人事業主に。

フリーランスを目指す方・フリーランス初心者の方へ、少しでも役立つ情報をお届けします。

得意分野…
・グラフィックデザイン
・ライティング
・ECショップ管理

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