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【メール例文5選】フリーランスが仕事を引き受ける時の返信内容は?チャット・DMの場合とお断り文も

フリーランスが仕事を引き受ける時、メール・チャット・DMの例文5選

「このお仕事、ぜひお願いします」と依頼された時、どんなメールを返せばよいのでしょうか?
適切な表現に迷う事もありますよね。

またフリーランスにとって、案件を引き受けるメールは、信頼を左右する重要な第一歩にもなります。

この記事でわかること

  • フリーランスが仕事を引き受けるときのメールの基本マナーと流れ
  • シーン別の引き受けメールの例文
  • 受注後のやり取りや納品時のポイント
  • 断りたい・保留したいときの返信例
  • 引き受けメールでよくある質問と対処法

例文を見ながら、プロとして信頼されるメール術を身につけていきましょう!

フリーランスが仕事を引き受ける時、メールの基本マナーと流れ

フリーランスとして仕事を受ける際、ビジネスマナーを守りつつ、スムーズに信頼関係を築くためには?

まずは、流れと注意点をおさえておいてください。 (メール例文が先に見たい方はここからジャンプ!)

CHECK
  • 案件を引き受ける流れ
  • マナーと注意点
  • より良い返信のタイミング

案件を引き受ける際の基本的な流れ

仕事の引き受けは「ただOKする」だけではありません。

信頼されるフリーランスとして、以下のような段取りを意識して対応しましょう。

フリーランスの基本的なやり取りの流れ
  • step1
    依頼内容の確認
    仕事内容、納期、報酬、使用用途、ボリュームなどをしっかり確認します。あいまいな場合は質問を返しましょう。
  • step2
    引き受け可能かどうか判断
    スケジュールやスキルの都合で対応可能か判断します。無理に受けるとトラブルのもとに。
  • step3
    お引き受けの返信(メール or DM)
    今回の記事の本題ですね。引き受ける旨を、丁寧かつ迅速に返答します。初回のやり取りでは名乗りや簡単な自己紹介も添えると親切です。
  • step4
    契約条件の確認・同意
    業務委託契約書や発注書のやり取りがある場合は、きちんと内容を読み、納得してから進めましょう。
  • step5
    着手・納品スケジュールのすり合わせ
    「◯日までに初稿提出します」など、今後の進行を共有しておくと安心されます。
  • step6
    納品完了・ご挨拶
    最後まで丁寧な対応を心がけて、継続案件などに繋げましょう。

この一連の流れを押さえておけば、余計な誤解やすれ違いを防ぐことができますよ。

メールで押さえるべきマナーと注意点

メールの文面は、丁寧さと誠実さが伝わるかどうかがカギ。

特に初回は失礼のない対応が信頼に直結するため、以下のことに気を付けて作成しましょう。

押さえておきたいメールマナー
  • 件名は簡潔に
  • 宛名、挨拶は省略しない
  • 本文も分かりやすく敬意をもって
  • 誤字脱字
  • 署名をつける

件名はわかりやすく簡潔に

「【案件引き受けのご連絡】◯◯の件について」など、具体的で簡潔になるように工夫しましょう。

宛名・挨拶は省略しない

「◯◯様 いつもお世話になっております。フリーランスの〇〇です。」など、基本的な挨拶は丁寧に行いましょう。

ただ、相手に合わせて臨機応変にフランクな表現を使う事も、時には必要ですよ。

本文も簡潔&敬意をもって

文章が長すぎると読みづらいため、要点を簡潔にしつつ丁寧な言い回しを心がけましょう。

箇条書きなどが適切に使われていると、可読性がUPしやすいです。

誤字脱字に注意

フリーランスは「信頼がすべて」。

誤字脱字は「雑な人」という印象につながる可能性もあるため、送信前に必ず見直して下さいね。

署名をつける

メールでは、名前・屋号・連絡先などが入った署名を添えることで、きちんと感が出ますね。

ただし、チャットなどでは不要な場合が多いでしょう。

返信はいつまでに?タイミングの目安

仕事の依頼が来た際、「返信スピード=信頼度」と捉えられることも多くあります。

基本的には、遅くとも24時間以内に返信が常識
特に初めてのクライアントからの連絡には、早ければ早いほど好印象です。

内容を精査する時間が必要な場合には、「確認の上、明日〇時までに改めてご連絡いたします」など、ワンクッションの連絡を入れればOKです。

もし返信が遅れてしまった場合には、謝罪のひとことを添えることで、さらに誠意が伝わるでしょう。

「外出しており、お返事が遅くなりました。申し訳ございません。」など、さらっと理由を添えるのも良いですよ。

失礼なく誠意が伝わる!引き受けメール・チャット・DMの例文5選

さてそれでは、フリーランスが仕事を引き受ける際の、メール例文をケースごとにご紹介します。

CHECK
  1. フリーランスが仕事を引き受ける際の基本テンプレ
  2. 法人相手など、かしこまったメールの例
  3. イラストやデザインなどクリエイティブ系のメール例
  4. クラウドソーシングでのチャット返信例
  5. SNSのDMに対する返信例

フリーランスとして仕事を引き受けるとき、メールが誠実なものかどうかで、今後の信頼関係も変わってきますから、ぜひ以下を参考にしてください。

1. 基本的な引き受けメールのテンプレート

フリーランスが仕事を引き受ける際の、オーソドックスで汎用性の高いメールテンプレートです。初めてのお取引や軽い案件にも対応できます。

件名:○○(案件)のご依頼の件、承知いたしました

◯◯様

お世話になっております。
△△と申します。

このたびはお声がけいただき、誠にありがとうございます。
内容を確認し、ぜひ承りたくご連絡差し上げました。

◯◯(納期・報酬などの条件)につきましても、問題ございません。
今後の進行について、お手すきの際にご指示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

――――――――――――――
△△(名前・屋号)
メールアドレス:
ポートフォリオURL(あれば)
――――――――――――――

2. 目上の方・法人相手への丁寧なパターン

大手企業や目上の方とのやり取りでは、より丁寧で格式のある表現を用いると印象が良くなります。

件名:【ご依頼案件の受諾】○○(案件名)につきまして

◯◯株式会社 ◯◯様

大変お世話になっております。
フリーランスで◯◯業をしております、△△と申します。

この度は○○(案件名)のご依頼を頂き、誠にありがとうございます。
ご依頼内容を拝見しました。

納期およびご提示いただいた条件で問題ございません。
謹んでお引き受けいたします。

つきましては○○につきまして、以下2点お伺いさせてください。
・具体的な疑問点を質問する
・なければここは書かなくてOK

何卒よろしくお願い申し上げます。

――――――――――――――
△△(名前・屋号)
メールアドレス:
電話番号:
――――――――――――――

3. イラストやデザインなどクリエイティブ案件の場合

絵やデザインの仕事では、ややカジュアルで親しみのあるトーンが好まれることも。

個人の依頼主にも対応しやすい文章例です。

件名:イラストのご依頼について(お引き受けのご連絡)◯◯様

ご依頼いただきありがとうございます。
イラストレーターの△△です。

内容を確認いたしました。
スケジュール的にも問題なく、ぜひ制作させて頂けたらと思います!

ラフ提出の目安としては◯日頃を予定していますが、お急ぎの場合はご連絡ください。
制作にあたって、○○などはお決まりでしょうか?

ご返信お待ちしております!

――――――――――――――
△△(名前/SNSやポートフォリオURL)
――――――――――――――

4. クラウドソーシングでのチャット返信例

クラウドソーシングでは、丁寧且つ簡潔な文章が好まれやすいでしょう。

○○様

この度は、採用頂き誠にありがとうございます。
改めまして、△△と申します。
ぜひお力になれれば嬉しく思います。

初稿作成完了次第、ご連絡差し上げますので、○○日を目安にしばらくお待ちくださいませ。
どうぞよろしくお願い致します。

△△

Instagram・X(旧Twitter)DMでの返信例

SNS経由での依頼には、丁寧ながらもカジュアルさを保った短文が効果的です。

形式張りすぎず、誠意を込めて返しましょう。

DM返信例(Instagram/X)

はじめまして、△△と申します。
このたびはご依頼ありがとうございます!
ぜひ対応させていただきます☺️
詳細は追ってご連絡致しますね。どうぞよろしくお願いいたします!

DMでは相手との距離感を考慮して、丁寧語をベースに、やや柔らかい表現を意識すると良いですね。

受注後のやりとり|納品までの流れとポイント

フリーランスとして仕事を引き受けたあとは、いよいよ制作・作業のスタート!とはいえ、納品まで“メール1本で終わり”というわけにはいきません。

STEP
  1. 途中で連絡すべきメール内容とタイミング
  2. 納品メールの例文・注意点

ここでは、案件を引き受けるメールの他、納品までに必要な連絡について、メール例文や注意点をお伝えします。

途中で連絡すべき内容とタイミング

フリーランスが信用されるポイントの1つは、進捗状況の報告が適切かどうかです。

以下のような場面では、こちらからこまめに連絡を入れるのがベストと言えるでしょう。

タイミング 内容 目的
作成内容の擦り合わせ直後 確認が完了し、作成に入る旨の一報 誠実な印象を与える
作業開始から数日後、中間地点 現在の進捗報告・ラフ案の送付など ズレがないか早期に確認できる
また、納期まで日数がかかる作業では、相手に不安を与えない備えになる
想定外のトラブル発生時 遅延や方向性のズレが生じそうな場合 事前連絡で信頼低下を防ぐ
完成直前 「予定通り納品できそうです」など 安心感を与える・心づもりを促す

特に納期ギリギリにいきなり納品されるより、途中経過を共有してもらえるほうが、依頼主も安心できますよね。

納品まで2~3日ほどの短期案件では、上記全てを連絡する必要はありません。

納品メールの例文と注意点

納品メールでは、丁寧さ・わかりやすさ・データの確認方法の3つを意識しましょう。

件名:【納品のご連絡】◯◯の件について

◯◯様

お世話になっております。

ご依頼いただいておりました◯◯の件につきまして、データが完成いたしましたので、納品させていただきます。

下記よりご確認いただけますと幸いです。

▼納品ファイル(Googleドライブ/zip等)
◯◯_納品日.zip
※パスワードは別メールでお送りします。

ご確認いただき、ご不明点や修正等ございましたらお気軽にお知らせください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

△△

メール本文はこれでOK。

そして、納品メールの送信前には、以下のような注意点もおさえておいて。

納品メールの注意点
  • 添付ファイルは誤送信防止のために確認を2回以上
  • データ形式やファイル名は事前に合意しておくと安心
  • 納品後の修正対応について触れておくと丁寧な印象に
容量の大きなファイル等を送る際は、ギガファイル便などを使用するのもマナーです。

仕事を引き受けるか迷ったときはどうする?断り方のコツ

フリーランスにとって、すべての案件を引き受けるのは難しいこともありますよね。

報酬や納期、仕事内容など、条件によっては悩んでしまう場面も。

CHECK
  • 引き受けるか迷ったときの判断基準
  • やむを得ず断るときの丁寧なメール例
  • 即答できないときの「保留メール」例文

ここでは、そんなときの考え方や丁寧な断り方、保留したい場合の返信方法について解説します。

引き受けるか迷った時の考え方

仕事を引き受けるかどうか迷ったときは、以下のポイントを軸に冷静に判断しましょう。

POINT
  1. 納期に無理がないか(スケジュールの余裕があるか)
  2. 報酬が労力に見合っているか
  3. 自分の得意分野・実績になる内容か
  4. クライアントとのやりとりに不安がないか

フリーランスは体調管理や時間管理も仕事のうちですから、無理して受けすぎると信頼を落としかねません。

「今はスケジュール的に厳しい」「報酬が見合わない」と感じた場合は、無理に受けない選択も必要です。

断る勇気も大事にしてくださいね。

断る場合の丁寧な返信例

お断りする場合も、感謝の気持ちと誠意を込めることで印象が悪くならず、次につながる可能性も残せます。

以下が、丁寧な断り方のメール例文です。

件名:お仕事のご依頼について

〇〇様

お世話になっております。フリーランスの〇〇です。

このたびは○○のご依頼をいただき、誠にありがとうございます。
せっかくお声がけいただいたのですが、現在他案件との兼ね合いにより、納期に間に合わせることが難しい状況です。

大変心苦しいのですが、今回はお引き受けができかねます。
また機会がございましたら、ぜひご連絡いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

△△(名前)

あくまで「状況的に難しい」と伝えるのがポイント。

「お断り=関係終了」ではなく、未来の機会を大切にできる文面にしておきましょう。

保留にしたいときの返信例

まだスケジュールが確定していない場合や、内容を確認してから判断したい場合は、即答せずに丁寧に保留する選択肢も有効です。

件名:ご依頼の件について

〇〇様

お世話になっております。フリーランスの〇〇です。

このたびはご依頼のご連絡をいただき、ありがとうございます。
現在スケジュールの確認をしており、少々お時間を頂けますでしょうか?

〇日までにはお返事をさせていただければと存じます。
ご都合が合わなければお知らせくださいませ。

何卒よろしくお願いいたします。

〇〇(名前)

「いつまでに返事をするか」を明示することで、相手も対応しやすくなります。

保留する際も、曖昧な表現は避け、誠実な印象を心がけましょう。

フリーランスの引き受けメールでよくある質問と答え

フリーランスが仕事を引き受ける際のメール対応について、その他の疑問や不安についても分かりやすくまとめました。

QUESTION
  • 「お引き受けいたします」と「お引き受けさせて頂きます」
  • 返信が来ないときの対処法
  • SNSでの依頼対応はDMかメールか

ひとつずつ簡潔に解説していきます!

「お引き受けいたします」と「お引き受けさせて頂きます」どちらが正しい?

より適切なのは「お引き受けいたします」です。

「お引き受けさせて頂きます」は二重敬語とまでは言えないものの、ややくどく感じられることもあります。

また、「喜んでお引き受けいたします」などとすると、さらに印象が良くなりますね。

クライアントからの返信が来ないときはどうする?

2〜3営業日経っても連絡がない場合は、丁寧なリマインドメールを1通送ってみましょう。

件名は「ご確認のお願い」など控えめな表現にし、本文では「先日お送りした件について、ご確認いただけましたら幸いです」といった柔らかい言い回しを使いましょう。

しつこすぎず、相手にプレッシャーを与えない配慮が大切です。

SNSからの依頼は、DMのままやり取りすべき?メールにすべき?

基本的には、正式な仕事のやり取りはメールに移行するのが望ましいです。

InstagramやX(旧Twitter)など、SNS経由で依頼を受ける機会も増えていますが、DMは通知が埋もれやすく、履歴も管理しづらいため、できればメールがおすすめ。

「お手数ですが、今後の詳細なやりとりはメールでお願いできますでしょうか?」と丁寧に伝えて。その一言で、信頼感とプロ意識が伝わります。

メールが断られた場合や、フランクなやり取りを好まれる場合には、そのままSNSのDMでも良いでしょう。

まとめ|フリーランスが仕事を引き受けるメールは信頼構築の第一歩

フリーランスにとって、仕事を引き受ける際のメールは単なる連絡手段ではなく、信頼関係を築く大切なスタート地点です。

仕事を引き受ける時のメールで、重要なポイントをおさらいすると…

今回のまとめ

  • 引き受けメールでは、感謝・意思表示・確認事項を丁寧に伝える
  • 返信のタイミングは、早い方が好印象
  • 用途・相手に応じて、文面のトーンや表現を調整する
  • 受注後のやりとりや納品メールも丁寧な対応を忘れずに
  • 断るときや保留にしたいときも、誠意ある返信が信頼を守るカギ
  • 「お引き受けさせて頂きます」はおすすめしない

でした。ぜひ参考にしてみて下さいね。

ひとつひとつのやりとりを丁寧に重ねて、信頼されるフリーランスを目指していきましょう。

この記事を書いた人
aika

ブログディレクター

未経験 → フリーランス始動1年目、月収15~20万円以上を継続して稼げるようになる。→ 同年内、個人事業主に。

フリーランスを目指す方・フリーランス初心者の方へ、少しでも役立つ情報をお届けします。

得意分野…
・グラフィックデザイン
・ライティング
・ECショップ管理

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